コスプレイヤーズフォーラム｜COSPA15周年記念 COS-PATIO TOUR special

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秋も深まり、もはやＴシャツとパーカーだけでは寒くなってきた11月。そんな中、今回の「COS-PATIOツアー」は「コスパ創立15周年記念スペシャル」と題し、11月20日に富士急ハイランド（以下ハイランド）、翌21日には長野県の旧富士見町立南中学校（以下旧南中学校）という２Ｄａｙｓツアーを行いました。

いずれも富士山から近く、かつ撮影スポットにも事欠かさないロケーション。そしてハイランドは夜から、旧南中学校は1日COS-PATIOツアーでの貸し切りという、滅多にないシチュエーションでコスプレを楽しむ事が出来るという事で、多くのコスプレイヤーさん参加して頂きました！
（文責/取材：山本ポリス）

2010年11月20日(土)　＠富士急ハイランド
	午前10時過ぎに、新宿からのバスツアーや当日現地参加の方々が、既に絶叫マシン「フジヤマ」の轟音が響く富士急ハイランド入口に到着。ここから最長で２日間に及ぶCOS-PATIOスペシャルが始まりました。ここから午後6時までは通常通り、遊園地のお客様も多数居る中でのコスプレ撮影。さすがに祝日も近い土曜日だけあって、広いハイランドに人がたくさん。そんな中で撮影の為コスプレイヤーを探すのですが…一般のお客さんがこれだけ多く、かつ広い遊園地となると、コスプレイヤーさんを見つけるのも一苦労だったりします… そんな私も運動不足だったものだから、コスプレイヤーさん探しにハイランドを何周も歩き回ったら、一時足がつりかけました…それでも、撮影がうまく出来た事を考えたら、このくらいの痛み疲れは安いものですが。それでも、やはり偶然コスプレイヤーさんを見つけて撮影する、普通にハイランドに来たお客様も居たりして、そこに少しだけ人だまりが出来たりする光景も見かける訳でして。これもいわゆる「遊園地イベント」の楽しみのひとつ。カップルや家族連れがコスプレイヤーさんの集団に囲まれて記念撮影…コスプレイヤーさんにとっても撮ったお客さんにとっても、いい記念写真が撮れたのではないでしょうか。ちなみにコスプレイヤーをよく見かけたのは、今回の目玉である「EVANGELION WORLD」とその前の広場、ホラーハウス「最恐戦慄迷宮」近くの緑の多い場所、そして水しぶきが高くのぼるコースター「グレート・ザブーン」近辺。何でグレート・ザブーンの近くなのか…それは勿論、あの水しぶきが上がる瞬間を狙っての撮影。あいにく私のカメラでは収められませんでしたが、ハイランドによく行くコスプレイヤーさんにとっては、まさに穴場スポット！ハイランドにはまだまだ、穴場のロケーションが多いのかもしれません。富士急ハイランド、奥深い！ …そして午後６時前。一般のお客様が帰りだしてからが、この日のツアーのメインイベント。ほぼ閉館状態のハイランドを一部貸し切っての、夜のハイランド撮影！「EVANGELION WORLD」や「棺桶劇場」などの屋内アトラクションも、この時ばかりは室内を存分に使っての撮影OK！そして夜の遊園地といえば、ライトアップされた観覧車にメリーゴーラウンド、ティーカップ。動く事こそ無かったものの、綺麗にライトアップされたこれらのアトラクションは、まさに幻想的。EVANGELION WORLD前の広場も、頭上にイルミネーションが施されていて、貸し切り状態と相まって実に贅沢なロケーション！昼間の撮影が実質７時間だったのに対し、夜の貸し切りタイムはわずかに実質１時間半。忙しない１時間半ではありましたが、それでもこの夢のような時間をめいっぱい楽しんでいるコスプレイヤーさんにつられて、撮ってるこちらも寒さと足の痛みを忘れて楽しんでおりました。こんな贅沢な１時間半は、滅多に味わえるものじゃありませんから。１日目は夢のようなシチュエーションの余韻を残しながら終了。宿泊したホテルでは、他の宿泊組のコスプレイヤーさん同様にシングルルームでひとりのんびりしてたのですが、疲れよりも余韻を味わっている感じのが強かったせいか、なかなか寝付けませんでした。

2010年11月21日(日)　＠旧富士見町立南中学校
	宿泊したホテルから、高速道路で１時間近く走り、山梨県を越えて長野県の富士見町へ。そして一見何もなさそうな山の中に入ると…懐かしい感じがする校舎と校庭が。旧南中学校はこんな自然の多い場所に有りました。この「旧」南中学校、合併により今年閉校になったばかりの中学校なのですが、施設は殆ど残っており、図書館には本がびっしりと残され、音楽室には鍵盤楽器やドラムセットまで！更に卓球の出来る「プレイルーム」なんて教室も有りました。そして何よりも、自然に囲まれている上、まさに「山の中の小さな学校」というイメージを具現化したような校舎の作り！実は映画やドラマなどのロケでも使われた事があるらしく、それも納得出来るほど味わい深いロケーションでした。前夜の余韻が揺り戻されるような、連日の贅沢ロケーション！まずは一通り撮影。雰囲気も有っていい光の入る階段や渡り廊下辺りは、絶好の撮影スポットだったようで、前半はその周辺で撮影を楽しむコスプレイヤーさんが多い感じでした。教室じゃなくても、そこらじゅうがいい撮影スポットとなっていた感じで、コスプレイヤーさんは勿論、スタッフも楽しんで回っていました。「これ！懐かしい〜！」「これ良い！撮りたい！」「ウチの学校にはこういうの無かったなあ〜」なんて言葉もちらほら聞こえてきました。さすがに「学校」というロケーションは、皆一度は通る場所であり、それを舞台とした作品も多い為、このように使われなくなった山の中の小さく古く、かつ綺麗な「学校」というのは、ロケーションとして最高クラスの場所だと実感しました。ちなみにこの日の撮影は午前中から午後３時まで。その間の昼食タイムには…なんと「給食」が！これもまた学校ならでは。きちんとビンの牛乳と揚げパン、竜田揚げにキャベツ、みかん等…まさに王道の給食メニュー。それを給食室から持って行き、教室や生徒会室で机を集めて会食…ああ、なんか本当に給食っぽい！もはやここまで来ると、ここが単なる「ロケーション」じゃなくて、アミューズメント施設みたいに見えてきます。勿論、ここまで楽しんで貰えてこその、「COS-PATIOツアー」なのですが。そして午後。もう大体コスプレイヤーさんを撮影したし、ここに居るコスプレイヤーさんは全員、前日のハイランドから参加している方ばかり。でも、まだ少し物足りないかな…と思いながら歩いてみると、体育館でバドミントンやバレーボールを楽しんだり、音楽室でピアノを演奏してみたり、プレイルームで卓球を楽しんだりしているコスプレイヤーさんも。こういう楽しみ方も、使用禁止じゃないものなら勿論あり！その様子を撮影してるうちに、私もコスプレイヤーさんと一緒に卓球したりしてました(笑)きちんと取材の仕事しろ！って声も聞こえそうですが、せっかく参加して頂いたコスプレイヤーさんに楽しんでもらえれば、それでいい…です…よ、ね？そんなスタッフまでも楽しんだCOS-PATIOツアースペシャルも、あっという間に更衣室閉鎖の時間。最後は体育館に集合して、協力して頂いた富士見町の方から差し入れで焼いて頂いた焼き芋を着替え終わった参加者の皆さんと共に食べながら、ツアー本編はこれにて終了。参加されたコスプレイヤーの皆様、フル参加の方は１泊２日の本当に「ツアー」となりましたが、本当におつかれさまでした、そしてありがとうございました！

今回は、本当に最高のロケーションを２日連続で用意し味わえた、まさに「スペシャル」の文字に相応しいCOS-PATIOツアーでした。私自身は、体力無かったなあとか色々反省点も多かった２日間でしたが、それを差し引いても、取材してるこちらが楽しめた２日間でもありました。

そんな楽しんでいる姿を、このコスプレイヤーズフォーラムでも感じ取って頂ければ非常に幸いです。そして、またどこかのCOS-PATIOツアーで会える事を、楽しみにしております！

延べ全42組（作品タイトル・キャラクター名・コスプレネーム）　※写真クリックで拡大表示します