コスプレイヤーズフォーラム｜Wonder Festival 2011 Winter

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冬本番真っ只中…とは言いつつも、いつもよりかは気持ち寒風も少なく穏やかな陽気だった２０１１年２月６日、年２回の「造形の祭典」ワンダーフェスティバル（以下ワンフェス）が、千葉市の幕張メッセにて開催されました。

ワンフェスでコスプレが正式開放されてから十数年、ガレージキット・フィギュア・トイが集まるこのワンフェスでも、コスプレも「造形」の中の１ジャンルとして確立されてきました。
正式開放当初から、造形にこだわった様々なコスプレイヤーを見る事が出来たのですが、今や「コスプレイヤーの集う大型イベントのひとつ」でもありながら、その中でも非常に特異なコスプレを見る事が出来るイベントとなった感も有ります。何故、ワンフェスのコスプレは「特異」なのか。
ワンフェスが「造形の祭典」と呼ばれる故の「必然」と、国内の大型イベントの中で、コスプレの規制が最も少ないという「許容範囲の広さ」に、その答えが有るのではないかと思います。
上記を簡単に言ってしまえば、「でっかい武器、着ぐるみ機ぐるみ等など、折角の造形イベントなんだから、どーんと来ちゃってよ！」というスタンス。このスタンスを１０年以上続けてきた事により、ワンフェスにおけるコスプレも回を重ねるごとに「進化」しっていったのでしょう。 …なんて書いてみましたが、そんな進化を続けるコスプレを見られるイベントだからこそ、私もワンフェスのコスプレは、いつも以上に見てる時のテンションが上がります。
２メートル級の武器があちこちでかざされ、美少女系着ぐるみの集団があちこちで見られ、多くの人が突如割れた先には大きなロボット系「機ぐるみ」がのしのしと登場。もちろん、旬のタイトルから定番タイトル、中には「まさかそれが来るとは！？」という意外なタイトルのコスプレイヤーさんも居ますし、他のイベントではなかなかお目にかかれないものばかり。こんな凄い「造形」に重点を置いたコスプレを見て、テンション上がらない訳が無いですよ！

コスプレというものは、先にも書いた通り、ワンフェス内においても「造形・創作物」のひとつとして、認められているものです。
「造形」という視点でのコスプレにおける究極形態が、先に書いた「２メートル級の武器」だったり、言うなれば顔や肌まで造形してしまう「着ぐるみ」、或いはもういっその事ロボットになってしまう「機ぐるみ」だったりします。
しかし、大きな武器類を持ってきていいイベントというのが…実は少ないんです。多数の方が来るイベントとなると、武器や小道具などの制限が非常に厳しくなってきているのが現状です。
一方着ぐるみ系も、遊園地などでもコスプレのジャンルとして確立してきた感は有りますが、単独行動のしにくさ等も有り、制限しているイベントも決して少なくありません。

「造形の祭典」たるワンフェスは、「究極」でありながら「異端」とならざるを得ないこれらのコスプレイヤーさんにとっての「楽園」であってほしい…そんな思いを、ここ数回抱いております。

このページを見ている方は、着る着ないは別として「コスプレをもっと楽しみたい」と考えている方々ばかりだと思います。「必要最小限の規制」と「造形の披露をする場」がクロスしたこの場所を見て、「コスプレのもっと深い楽しみ方」を知ったり考えたりする機会となれば、非常に幸いです。
勿論、弊社にオーダーメイドなどの形で声をかけて頂ければ、そのお手伝いはさせて頂きます！

最後になりましたが、撮影させて頂きました皆様、ご協力ありがとうございました！
次回のワンフェスは７月２４日、幕張メッセにて開催予定です。今度はどんな「造形・創作物」に出会えるか…楽しみで仕方ありません！

（文責：山本ポリス）

全32組（作品タイトル・キャラクター名・コスプレネーム）　※写真クリックで拡大表示します